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導入事例
株式会社ビズリーチ

「UiPathを使えることがキャリアと働き方の幅を広げる」
エンジニア経験ゼロから始めたRPAへの挑戦

即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」をはじめ、人材領域を中心に様々なインターネットサービスを運営する株式会社ビズリーチ(以下、ビズリーチ)は、社内業務改革を推進するBPR部を社内に設けている。そして、ビズリーチは社内業務改革の一環としてRPAの組織的な活用を推進している。ここでは、RPAの導入に至った経緯や、導入効果について紹介する。

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【課題】

きっかけは社内アンケートの集計
BPRの一環としてのRPA

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事業戦略本部
BPR部BPRグループ
マネージャー
田中 聡 氏

 ビズリーチは、即戦力人材の中途採用サービスである「ビズリーチ」が有名だが、中途採用以外にも、人材活用プラットフォーム「HRMOS(ハーモス)」や事業承継M&Aプラットフォーム「ビズリーチ・サクシード」など、社会の課題解決を目指すさまざまなサービスを展開している。また、外部へこうしたサービスを提供する一方で、ビズリーチ社内においては、会社全体のビジネスプロセスを最適化するBPR部を部署として設けている。BPR部とは、BPR (Business Process Re-engineering) の言葉通り、業務全体の効率や生産性を改善するため、業務全体を見直し・再構築することを目的としている。ビズリーチのBPR部は2019年1月時点、18名で運用・推進を行っており、BPR部マネージャーである 田中 聡氏は、RPA導入の背景について次のように説明する。「当社の人事では、社内アンケートの収集業務があるのですが、今までは人の手で行われており作業に3日程かかっていました。それを何とかできないかと、社内で既に契約していたRPAのツールを使用してみたところ、3日かかっていた作業が1時間かからなくなったのです。このことをきっかけに、BPRとして他の業務も改善できるのではないかと考えました。」そして田中氏は、社内業務改善のため、最適なRPA導入に向けた検討を開始したと説明する。

【ソリューション】

導入の決め手は「使いやすさ」、「学習環境」と「情報量」

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事業戦略本部
BPR部BPRグループ
井口 歩武 氏

 2017年後半から、RPA導入に向けた検討を本格的に開始したビズリーチ。当初は、既に契約していたRPAツールの社内展開を考えていた。しかし、当時導入していたRPAツールはプログラミングの知識を必要とする、いわゆる開発者向けのツールであったため、社内でユーザーを増やすという観点からみると、開発・導入のハードルの高さが課題であったと田中氏は当時を振り返る。そこで新たなRPAツールの検討を開始した。検討のポイントは以下の3点だったと語る。
・UIが使いやすいこと (User Interface)
・学習環境があること
・迷ったときに自己解決ができること (インターネット検索での情報量)
「この3つの条件を全て満たすのが、UiPathのRPAだった。UiPathのRPAなら、開発者がいなくても、現場のユーザーだけで推進することができる。」と、田中氏は判断し、2018年5月にUiPathの導入を決めた。検討ポイントを満たしていただけでなく、価格が安いことでスモールスタートができたのも、導入の後押しとなったと田中氏は続ける。  

 同BPR部の井口 歩武氏は今現在、BPR部の中でRPAの推進を行っている中心人物だ。井口氏は、2018年4月に新卒採用でビズリーチに入社した。今まで、エンジニアリングの経験はなかったという。そんな井口氏が、UiPathに初めて触れたのは本配属からわずか3週間後だ。「最初は何ひとつわからない状況でしたが、UiPathアカデミーという無償で受講できる学習環境や、インターネットでの情報を基に、1週間でRPAのシナリオ(ワークフロー)作成ができました。UiPathは、エンジニア経験がなくても誰でも使えるツールです。」と井口氏は強調する。

【導入効果】

毎日30分~1時間かかる事務作業が自動化され、コア業務へ取り組める時間が増加

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人事本部
人財採用部
ビジネス採用新卒グループ
後藤 あさみ 氏

 順調にUiPathの導入を進めていったビズリーチは、2018年10月にはロボットの増設を決め、業務の自動化を更に拡大していく。実際に、社内でUiPathをユーザーとして使用している人事本部 人財採用部 ビジネス採用新卒グループ 後藤 あさみ氏は、主に新卒採用に関する採用オペレーションや、チームの数字管理を担当している。UiPath導入以前は、媒体毎に異なるフォーマットになっている候補者情報を採用管理システムに入力し、さらにCSVファイルとして共通フォーマットに再形成する作業を毎日30分~1時間行っていた。「ミスがあった時には、そのミスの箇所を探して一つずつやり直すことになるので、非常に時間がかかり、負担が大きかったです。作業自体は単純ですが、一から説明しないと理解が難しいため、担当者が変わる際の引き継ぎ作業も簡単ではありませんでした。しかし、これらの作業をUiPathを通じて自動化することで、今までのストレスが全てなくなりました。」と後藤氏は語る。UiPath導入後、作業時間は10分程度に短縮され、なおかつ大切な候補者情報の抜け漏れの心配もなくなったと続けて説明した。

 また、社内でRPA導入を推進する井口氏によれば、人財採用部は業務量が多い為、定常業務の一つだけでも自動化できると、その時間を新規施策等、他の業務に使えるようになる。「自動化したことで、取り組める業務が増えた」という社内の他ユーザーの声もよく耳にするという。

【今後の展望】

RPAの全社展開に向けて
「UiPathを使えることがキャリアと働き方の幅を広げる」

 2019年1月現在で、RPAの導入は3部署、15業務で展開されている。「弊社の社員は、社会に大きなインパクトを与えるべく、各事業が掲げているビジョンの実現を目指して日々働いています。僕は、その最中で障壁となる定型業務に対し、自動化という解決の選択肢を持てる人を増やし、ひいてはビズリーチ全体をそういった組織にしていきたいと思っています。そのため、弊社ではRPAの成果を具体的な数値目標では設定していません。一人ひとりの働き方の幅を広げるために、社員各々が各業務に課題意識を持ち、RPAを活用できる組織になることが成果だと定義しています。」と井口氏は語る。RPAの全社展開は、同社が掲げる「インターネットの力で、世の中の選択肢と可能性を広げていく」というミッションに合致するものであると言えるだろう。

 働き方の幅を広げるという目的のために、BPR部だけでなく社員それぞれが、UiPathのシナリオを自分で作成できるようになってもらいたい、またそれは「UiPathを使えることがキャリアの幅を広げることに繋がる」という、人材サービスを提供するビズリーチならではの考え方であるとも言える。同社では、UiPathの開発者を増やすための取り組みの一つとして、無料のセルフスタディツールである「UiPathアカデミー」を使用して、社内での啓蒙活動を推進しているという。また、社内での開発が進むと当然管理の問題も出てくるが、そこは開発者や自動化できる業務を増やしていくと同時に、RPAの統合管理ツールである「UiPath Orchestrator」の導入も検討していきたいと、井口氏は今後の展望について語った。スピード感のある変革を行うビズリーチで、RPAの全社展開はそう遠くないと思われる。

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お客様情報

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株式会社ビズリーチ

https://www.bizreach.co.jp/

所在地: 東京都渋谷区渋谷2丁目15番1号
               渋谷クロスタワー12階

主な業種: サービス業

お客様概要:「インターネットの力で、世の中の選択肢と可能性を広げていく」をミッションとし、2009年4月より、人材領域を中心としたインターネットサービスを運営するHRテック・ベンチャー。人材と企業のマッチングだけに留まらず、入社後の人材の活用、人材の育成を通じて、日本が直面している「生産性向上」に取り組んでいます。

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