ロボットはその作業にかかわらず、企業のビジョンを叶えることが使命です。
自動化の取り組みの中で、私たちは、組織が戦略性を持って事業価値を高められるように生み出された包括的な機能こそがRPAであると考えます。
私たちはこのゴールに向けてRPAの実現化の一環として、ロボットを実行・維持するためのRPAの専門知識をお客様自身が社内で開発し、発展させられるよう、お客様をサポートしております。私たちの考えるRPAのセンターオブエクセレンス(CoE)は、組織内でRPAを効果的に隅々まで浸透させ、蓄積された知識やリソースを将来の展開のために再分配できるようにすることだと考えています。
実現化の方法:
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CoEの中核は、ロボティックオペレーティングチームが担います。このチームは明確に定められた役割と責任を持ち、企業全体にわたってオートメーションを可能な限り迅速、効率的、そして安全に実装また管理する責任を持ちます。UiPathは、鍵となるこれらロボットの役割の決定を、実際の社内CoEチームからと同様に、ビジネスサイドからも行うことを推奨します。
まず初めに、企業規模の戦略的な優先順位として技術を確立し、企業のリソースを引き受けるRPAのスポンサーをビジネスサイドから選定します。
次に、RPAチャンピオンを任命します。任命された人は、組織全体でRPAの採用を先導し、また推進します。チャンピオンは、RPAソリューション全体を見守る立場となります。バーチャルワークフォースの運営管理をリードしながら、健全なオートメーションパイプラインを確保する責任を担います。
RPAチェンジマネージャーは、社内のRPAの導入を円滑化するために欠かせない存在です。プロジェクトの成果物と連携しRPA導入による業務変更および実装に向けたコミュニケーション計画を作成することが仕事となります。各ステークホルダーにしっかりと情報が行き届いているか、変更に対し無理なく調節することができているかを把握する、移行過程における触媒的な存在です。
RPAビジネスアナリストは、事業運営を詳しく知るプロセスの専門家です。自動化におけるプロセス定義やプロセスマップの作成担当者となります。
RPAソリューションのアーキテクチャを定義し、開発と実装フェーズの両面で支援しつつ、徹底してそれらを監視する役割を持ちます。適切な技術や機能を選出し、企業の指針に沿ったソリューションを実現します。
オートメーションワークフローの設計、開発、試験、またRPAソリューションの実装を支援する担当者です。開発者はビジネスアナリストと緊密に連携して処理内容を文書化し、また、メンテナンス時と同様に、ソリューションの実装また試験においては監査チームを支援します。
デプロイメントチームと将来のオペレーションチームの両方にまたがり、主にサーバのインストールとトラブルシューティングにおけるインフラ支援を担当します。また、担当者はRPAプロジェクトにおけるソリューションアーキテクチャの決定にも関わります。実装フェーズの間は、インフラワークショップを先導する立場となります。
RPAスーパーバイザーは操作環境の一環としてバーチャルワークフォースを管理、指揮、そして監督します。RPAソリューション内の高度なレポート機能と分析ツールを使用することで、ロボットの運用性能とリソース割り当ての持続的な改良に重点的に取り組みます。
最後に、他と同様に重要な役割として、RPAソリューションの導入を支援する第一線となるRPAサービスサポートがあります。
自動化を進めるために設けられたこれらの役割を担うためには、特別なトレーニングが必要となります。UiPathでは、センターオブエクセレンスチーム向けのカスタマイズ可能なトレーニングをご用意しております。高い水準で構築されたカリキュラム、緻密なテスト、そしてRPA機能の信頼性保証は全てのオプションに共通しており、証明書も発行いたします。
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役割と責任が確立されるのと同時に、実装における機能リソースと技術的ツールを明確にして設定することが大切になってきます。開発環境における基本的な領域は次に分けられます: ロボットの構築、メンテナンスとサポート、パフォーマンスと接続性です。
ITを巻き込み、早い段階で事前調査を実行することにより、多くの問題を防ぎ、首尾一貫したガバナンスプロセスを整備することが可能となります。
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この点は非常に重要となります。良質なガバナンスプロセスを構築することは非常に役に立ちます。自動化プロジェクトの中で、この段階は早いほうがよりスムーズに進められます。
ガバナンスはRPAの使用機会を評価し、自動化する対象の優先順を付けることに責任を負います。ガバナンスには、ロボットの評価、設計、開発、展開のガイドラインとテンプレートを含みます。役割と結果責任の割り当て、部門間での良好なコラボレーションとコミュニケーションの維持も含まれます。ガバナンスプロセス内には変更管理の問題とリスクが展開され、
変更管理におけるフレームワークとテンプレートが確立されます。
影響の評価と業務改善の余地がある分野を割り出すため、ガバナンスプロセスを通してパフォーマンスと生産性の指標と測定も同様に繰り返されます。
RPAは通常ビジネス主導である一方、プロジェクトの中にテクノロジーを統合して依存関係を管理するためにITと取り組みが不可欠となります。こういった理由により、ガバナンスは実際にビジネスとITの間に位置していると言えます。
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全ての設定を終え全機能が整備された後、"Goボタン"を押してCoEを軌道に乗せるのみとなります。チームはこれから、戦略に合っているかどうか見極め、また企業全体でRPA専門知識を維持し発展させていくための成長計画が詳細に述べられているかどうか確認する段階に入っていきます。
変更を管理するのは難しく、時間もかかります。しかし前進するたびに、またさらに持続できるように成長し、やがて重点は、より優れた業績の創出へと移行していきます。
この時点で、認定プログラムに従い適切にアサインされたアクティビティと結果責任を伴うロボティックオペレーティングチームが活動を開始できるようにしておくことが重要です。KPI(重要業績評価指標)を定め、測定そして監視し、定期的な運用ガバナンス見直しのために、関連ある全ステークホルダーを交えて話し合う場を設けます。パフォーマンスフレームワークを確立し、教訓を残していきます。
これにより、期待や成果、得る利益といった全体像をつかめるようになります。つまり、現実的な方法でさらにリソースを再分配できるように、また企業全体に対するアジャイル開発計画を立てることができるようになるのです。
RPAを企業全体の能力として扱います。連携を取らずに自動化を実装して手早く結果を出そうとすると、拡張性に乏しい、短絡的な利益しか生み出せない結果となってしまいます。
明確な役割と責任、そしてSLAで中核のロボティックオペレーティングチームのスキルや能力を磨くことにフォーカスしましょう。こうすることで、RPAサービスデリバリのセットアップの弱体化を防ぎます。全ての人を巻き込み、ビジネスとITの部門間で信頼関係を築きましょう。
可能な限り最高のスキルを持つ導入マネージャーを選出しなければならないため、リーダーシップは極めて重要です。キーパーソンとなるこの人物は、文書化が進んでいるか、大量に繰り返し行われるか、ルールベースであるかといった重要なポイントに照らしてRPAの適用対象となるビジネスプロセスを選出していきます。
グローバル企業とBPOのニーズに合わせて設計
Studioデザイナーは、コードを使うことなく誰でも自動化を視覚的にモデル化することができる直感的な環境です。強力なレコーダーは、文字通りユーザーの動作を見て自動化を構築します。テンプレートアクティビティの豊富なライブラリで、迅速に、また簡単に作業することができます。
Orchestratorは企業のあらゆる重要な業務を取り扱い、お客様の労働力を管理します。業務の例として、リリース管理、集中ロギング、レポート、監査と監視、遠隔操作、作業負荷平準化、またアセット管理があります。
UiPath Robotsは完璧な正確性でプロセスを実行します。従業員の指揮監督下でタスクを自動的に実行、もしくは補助なしでの実行も可能で、人間の関与なしに大量の仕事を処理することができます。